人事評価制度を成果に結びつけていくために最低限必要な下記の6つのステップのうち、特に重要なステップについてポイントをご紹介しています。
今日はステップ5についてです。

ステップ5 育成面談
「育成面談」も重要な運用プロセスのひとつです。
一般的には、評価者である上司が評価結果を本人に「返す」面談ということで、
「フィードバック面談」と呼ばれるケースが多いようです。
しかし、ここでいう「育成面談」は、通常の「フィードバック面談」とは少し主旨と内容が異なります。
一般的な「フィードバック面談」は「評価の適正化」に主眼が置かれ、
評価結果となぜそのような評価になったのかを本人に伝えることが主な内容でした。
これに対して「育成面談」は、伝えて終わりではなく、
次期の育成に向けての改善課題、目標を明確にすることに重点をおきます。
「フィードバック面談」の一歩進んだ形といえます。
育成面談は被評価者(2人もしくは3人)だけで行います。(他者は入れない)
まず、フィードバックシートをもとに今期の評価の説明を行い、
本人の納得を得たうえで、次期に向けた話にすすみます。
人事評価制度の目的は「人材育成を通じた経営目標の達成」です。
この人材育成の実現のために「育成面談」を通じて本人の成長につなげるべく指導を行うのです。
「育成面談=成長支援の場」ということを肝に銘じておいてください。
ここを間違えると、人事評価制度は必ず失敗します。

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人事評価制度運用のポイント ステップ5育成面談
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人事評価制度運用のポイント ステップ3評価決定会議2
評価決定会議の具体的な進め方を実際の会議の様子を再現しながら、
見ていきましょう。
・評価者 宮原部長 大西課長
・被評価者 中村さん
・人事担当者 吉永人事課長
吉永人事課長
「それでは、中村君の能力項目の『報告・連絡・相談』の項目ですが、
大西課長は『A』評価、宮原部長は『C』評価とされています。
それぞれの判断理由をお聞かせいただけますか?」
大西課長
「中村君は、依頼したことは、常に経過報告をしてくれて、非常に助かりました。
客先であったできごとなども、細かく把握しており、ポイントを絞って的確に報告していました。
L2の山口君と比較しても報告においては優れていたので、『A』評価としました」
宮原部長
「しかし、中村君はいろは株式会社が競合他社からプレゼンを受けた件を報告しておらず、
当社が独占していたシェアを奪われ売上を落としてしまった。大西課長と私に事前に報告して
対策を取っていれば未然に防げたものを・・・
これは、会社にとっては明らかに損失であって、今回はマイナスの『C』評価にならざるをえない」
吉永人事課長
「中村君の報告忘れから業績を落とすようなことがあったのなら、
『A』評価ということはないと思いますが、
大西課長、いかがですか?」
大西課長
「確かに・・・・。私の『A』評価を『C』評価に修正します」
この「評価決定会議」がなぜ重要かは、もうおわかりですね。
そう、評価者間の判断のバラツキをこの「評価決定会議」を通じて修正するのです。
また、「評価決定会議」は、適正な評価を決定するだけではなく、
評価者に判断の視点や正しい判断のしかたを学んでもらうための教育でもあります。
言い換えると、部下指導の方向性や考え方について会社が目指す方向性に幹部
、評価者全員でベクトルを合わせていく場ということなのです。
そのためには、「評価決定会議」を評価のたびに行う必要があります。
そうしていかないと、公平で納得感のある評価制度は決して実現できないのです。

「経営ビジョン発表会」当日編vol.9
「経営ビジョン発表会」当日のスケジュール(例)の順にポイントを説明しています。
↓スケジュール(例)

前回までで、「【5】社員意思表明」まで説明しました。
今日は現状の「【6】ジョブ・ヒアリングシート作成のお願い」からです。
【6】ジョブ・ヒアリングシート作成のお願い
経営ビジョン発表会の次のステップは評価基準づくりの情報収集です。
ジョブ・ヒアリングシートの記入方法を説明して、提出期限を設定します。
ジョブ・ヒアリングシートの目的は次の3つです。
・評価基準づくりに向けた情報収集
・それぞれの社員がどのように仕事を整理、把握しているかを知る
・社員全員にプロジェクト参加への意識づけ
【7】今後のスケジュール
今後推進していく、人事評価制度のスケジュール表をつくって配り、説明します。
評価、賃金それぞれの制度がいつできあがって、どのように運用していくのかを確認しておきましょう。
また、評価基準づくりのプロセスから、各部門のリーダーにもプロジェクト会議に入ってもらいます。
この件も明確につたえ、プロジェクト上のリーダーの重要性を徹底しておきます。
【8】閉会、今後に向けて
通常このパートは社内のナンバー2の人材に担当してもらいます。
締めの言葉ですから、明るく、元気よく
「理念実現に向けてベクトルを合わせて取り組もう!
1人1人の意識がそろえば、目標は必ず達成できると確信しています。
全員の力が必要です。協力をお願いします!」
というように
「よし、やるぞ!」という意欲が高まるような言葉で締めくくりましょう。
以上で、「経営ビジョン発表会」当日編を9回にわたって説明してきました。
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「小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!」を読むと更に理解が深まるとおもいます
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カテゴリー: ビジョン, プロジェクト, 人事制度, 人事理念, 人材, 人材育成, 幹部, 戦略, 社員教育, 社長, 組織, 組織・人材戦略, 組織力, 経営, 経営計画書 | コメントはまだありません »

「経営ビジョン発表会」当日編vol.7
「経営ビジョン発表会」当日のスケジュール(例)の順にポイントを説明しています。
↓スケジュール(例)

前回までで、「ギャップを埋めるための課題」まで説明しました。
今日は現状の人事理念からです。
⑩人事理念
ビジョン実現型人事評価制度を導入するにあたって、非常に重要なものになります。
内容となぜこの「人事理念」を定めることになったのか、その背景を話ましょう。
⑪プロジェクト・コンセプト
このプロジェクトそのもののの目的、ゴールが「プロジェクト・コンセプト」です。
ここが社員にとって魅力的でないと、社員は一緒にプロジェクトを推進していこうとはしません。
プロジェクトを運用・推進していくなかで何をどのように実現していくのか、しっかり伝えましょう。
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人材育成:「プロジェクト・コンセプト」を明確にする
具体的には、人事評価制度と教育・育成の仕組みを通じて何を目指すのかを明確にします。
制度とその運用を通じて目指すべき組織の風土や状態を表現します。
会社側に立ったものだけではなく、社員側にとってもプラスになるようなゴール設定したほうがよいでしょう。
こんな組織になれば社員もワクワク感をもって仕事に打ちこめるという意欲を引き出し、
モチベーションの向上にもつなげていきます。
●プロジェクト・コンセプト
・経営理念・ビジョン・基本方針・目標に向かって、
全社員のベクトルが一致し、チームワークを最大限発揮できる組織づくりを推進
・会社と社員がともに成長し、プライドとやりがいともてる組織風土を実現
・自ら考え行動し、学び、挑戦、問題解決できる人材を育成
・人事評価制度を通じて、社員教育が仕組みとして自動化できる体制を確立
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人材育成:「人事理念」を定める
人事評価制度改革プロジェクトを進める際には、必ず人事理念を定めましょう。
なぜなら、この人事理念が会社の人材に対する根本的な考え方、スタンスを表現するものだからです。
その人事亜を育成していこうというプロジェクトを推進していくわけですから、必ず必要なものです。
下記のように「経営理念」や「基本方針/経営姿勢」を実現するために人材に関して会社はどのようなスタンスなのか、
どんなことを求めていくのか、どういう人に育ってほしいのかという視点でシンプルにまとめましょう。
●人事理念
・高い技術とプロ意識を持った人材を育成します
・創意工夫のできる優秀な(会社に役立つ)人財を育成し、
お客様と地域に喜ばれる存在となります。
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人材育成:「ギャップを埋めるための課題」
現状の人材像から目指すべき5年後の人材像へのステップが明確になると、当然、そこにはギャップがあります。
このギャップを埋めるために何をやっていったらいいかを明確にします。
ポイントは理想と現実の間に生じたギャップに対して、具体的に何が必要かを考えながら明確化していくことです。
できるだけ必要なスキルや役割を具体的に表現しておいたほうがよいでしょう。ここで出てきた課題をもとに評価基準や社員教育に落とし込みしていくからです。
また、一般職と管理職は別々に、求めるスキルを明確にしておきます。それぞれに求めるスキルレベルが違う可能性があるからです。









